昭和62年・平成10年におこなった禁煙週間事業の禁煙体験記懸賞募集入選作品集です。(目次のページへ)
佳作(昭和62年)「わたしの禁煙体験記」
「わたしの禁煙体験記」
三 浦 明 和(旭川市)
私は、今から5年前の5月、チョットしたことから禁煙に踏みきることができました。 春の訪れとともに決まって手にする園芸作業を始めた時でした。一段落ついてチョット一本、ポケットに手を入れると、いつもあるはずの煙草がないのです。家からもってくればなんのこともないのですが、めんどうだったので「よし、どのくらいがまんできるものかひとつ挑戦してみよう。」と自分の心にいいきかせて、そのまま作業を進めたのです。これが煙草好きな私を禁煙者にさせたきっかけなのです。
この日も大小まぜて15、6鉢ほどの草花の鉢替えをしようと土の配合を始めたばかりだったので、夢中だったこともあり、ふと時計を見ると3時間近くも過ぎていたのです。これは、私にとっては5、6本は吸っていたほどの時間なのです。「よし、この状態ならなんとか禁煙できそうだ」と思い、そのまま作業を続け、昼食時までの4時間ほどの間、1本も口にすることなく過ぎたのです。
昼食後は、目玉ほどあるアメを口に入れて、作業の続きを始めた。作業中も煙草のなんともいえない香りと味が思いだされてきたが、ここが我慢のしどころと心にきかせながら、作業に夢中になった。どのくらい時間が過ぎたろうか、煙草のことをすっかり忘れていたのです。
夕食後は、室内の鉢物整理などをしてボンヤリしていることをつとめてなくし、早めに床について、体を休めることにしたのです。きょうは1本も煙草を口にすることなく終わることができたのです。こんなことから煙草から少しでも離れるために、自分のもっている趣味に夢中になることです。そして、4、5日努力すると、なんとか禁煙にこぎつけることができるものです。
禁煙に踏みきってみようとしている方たちへ私なりに心の中にいつも誓っていたことを、お伝えしたいと思います。
○ 煙草は手元におかないこと。
○ 禁煙に入ったら夜は早めに床につくこと。
○ ぼんやりしている時間をなくすこと。
○ 自分の趣味を最大限に生かすこと。
なんといっても、禁煙してみようとする自分だけの積極的な心ぐみが大切です。
現在は、1日3度の食事もおいしく、頭がいつもすっきりとして、毎日が快適な生活です。
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昭和62年・平成10年禁煙週間事業
禁煙体験記懸賞募集入選作品集
2005年5月24日発行
発行者 北海道禁煙週間実行委員会 連絡先 札幌市中央区北4条西12丁目
北海道労働福祉会館4階
社団法人北海道衛生団体連合会内
電話 011−241−7924 編集人 黒木俊郎・鎌田慎一 |